今はもう縁の切れた友人に、過去に20万貸しました。

もともと友人の友人だったので、そんなに深い付き合いをしていたわけではなく
連絡も向こうから数年に一度あるくらいの関係でした。
ですがある日携帯に、その彼から立て続けに数件着信履歴が残ってきていて、
留守電には何も残っていませんでした。

何かあったのかと思って気づいてから急いでかけ直すと、
しばらくは不自然なほどどうでもいい世間話をした後、唐突に借金を申し込まれました。
できれば100万くらい借りれないか、と。

いきなりの大金の話に理由を聞いてみましたが、なかなか言わないのでしつこく問い詰めると

「よくわからないんだけど、カードがリボ専用のだったってこないだ気づいた。」
「気づいたときにはキャッシング枠がいっぱいになっていて、100万ほどの借金になっていた。」
「毎月何万という利息がついていて、定額で毎月払っていたお金は利息に消えていたと知った。」
消費者金融利用ユーザーが集まる
ということでした。

彼はもう50過ぎの大人も大人で、カードも自分で作ったものということでした。
彼は子供の頃、ギャンブル好きで借金ばかりする父親に、母親と共にひどく苦労させられたそうで
その話を私たち友人らは今までに何度も彼から聞いてきていました。

本当に辛そうに、腹立たしそうに話す彼だったので、みな親身に聞いていました。
彼が父親から離れ自立したときも、友人らで祝福し、応援しました。

その彼からの借金の申し込みという信じられない状況もそうですが、
彼がカードで作っていた借金の使い道が、課金ゲームの代金と
彼女と遊ぶお金だったということもあって、色々と思い、呆然としました。

彼はこの後もきっと何人にも電話をかけて借金を頼むだろうと思えたので
自分が今手元にある貯金箱に入れていた分、その20万だけを貸すと約束をしました。

返すなら1年で返してほしい。自分もこれ以上の余裕ない。お金の貸し借りは友人間ではしたくない。
ということを、態度が冷た過ぎるかもしれないという考えを堪え、なんとか伝えました。

翌年、確かにお金は返ってきました。
現金書留でない普通の封筒に一応彼の名も書かれていましたが、
紙幣だけ無造作に詰め込まれてポストに届いていました。
お礼の言葉は電話はおろか留守電にも、ただ一筆封筒の中に何か添えられていることもありませんでした。

お金の貸し借りは友人をなくすと聞きますが、おそらく借金を申し出るときに
彼は私たちという友人との縁を切っていたのだろうと思います。

捨てるつもりで貸せ、とよく言われますが、
ただ捨てる方が何倍も楽だと感じる一件でした。色々と勉強になりました。